過去の公演情報

劇団ヒラガナ（光）第9回公演作品

: ～物語～
生を受けるということは、定められた命の数を、順繰りに息づくことなのです。

例えばそれは、使いまわしの輪廻転生。
故に、生を受けるということは、その実…失う者からのバトンタッチなのであります。

ちょっと突飛なお話しですが、この世とあの世の間には、
『その世』という世界がありまして、
こここそ、死にゆく者と生まれゆく者とが刹那の逢瀬を交わす、奇妙で微妙なところでございます。

小細工好きな神様が言いました。「過去には魔法を！未来には模倣を！」
・・・その意味も分からずに、今宵もその世では、
微妙な物どもが魔が魔がと巣食っているのでございます。

で・・・困ったことにはここの住人。
未だただの物なのに、只者ではないんです。