劇団ヒラガナ( )

過去の公演情報

15th Anniversary 劇団ヒラガナ(浮)第35回公演

「水面の空にノアの箱舟」

脚本・作詞・演出: 矢代 順

公演情報

Y県とN県の県境の山間に、
渓谷に挟まれた盆地状の小さな町がありまして、
名前と「水神町」と言いました。
立地的な条件から、そこは数年前よりダムの建設予定地とされ、
東京の新たな水がめとして大きな期待が寄せられています。
しかし、住人の立ち退き交渉は言うにもれず難航を極め、
都と県の方針とは裏腹に、地元住民の感情は激しく牙をむき、
計画開始から15年を過ぎた今でも、
政府による予定区画の完全掌握には至っていません。
とはいえ、時間の浪費と大金の魔力は徐々に功を奏し、
やがて一人、また一人と、この地を離れだし、
町と呼べる人口を割り込んだ頃から、ダム建設も着工し、
今では村にさえ劣る衰退激しい集落の体をなしています。

町長、大工、町医者と、コックに絵描きにスナックのママ、
あげくは鳥の声を聞きながら空想家を気取る女など…
このほんの数人にして何ともやっかいなマイノリティたちが、
要するに、1200万人の生活水を脅かす迷惑な人物な訳です。

さて・・・Y県の公務員「田中 君子」は、
今日も健気に、住人に対して立ち退きのメリットを伝えています。
そして、聞く耳の居ない説明会が膠着状態なのも、いつも通り。
そんなある日、この小さくて大きな可能性を秘めた町に、
東京から二人の男がやってきました。
一人は、立ち退きの交渉を一任された凄腕の弁護士。
もう一人は、大金抱えて式場から逃げ出してきた結婚詐欺師。
「波江 憲三」と「芝 秋助」。
かくして、水神町の命運は、彼らによって激しく揺さぶられます。
大波に飲み込まれるのか?はたまた上手に波乗りを楽しむのか?

小さな町の浮かれた住人が織り成す、沈まぬ物語をご覧あれ。

 

タイトル
「水面の空にノアの箱舟」
上演日
平成26年9月19日(金)~21日(日)全5回公演
上演時間
19日:14時/19時  20日:14時/19時  21日:14時
(開場は30分前)
場所
テアトルBONBON
(JR中央・総武線/東京メトロ東西線 中野駅より徒歩5分)
チケット
前売り¥2,500/当日¥2,800
初回割¥1,800(9月19日(金)14:00/学割¥2,000(小・中・高校生)
全席自由
キャスト
meta
  
楠木 多悶
具志堅 静香
松谷 ゆうみ
戸簾 一成
高崎 みのり
ヒロシ ハジメ
斉藤 大生
高野 めぐ美
小林 睦

坂本 夏海
舞音

陣間 仁
脚本・作詞・演出
矢代 順
舞台監督
内山 美樹
作曲
堀木 康太郎、渡部 裕美
音響
響 栄司、木下 慎慈
照明
明星 照美
大道具
野中 大輔、杉谷 貴之
衣装
希海
宣伝美術
team ME
広報
村上 正浩
制作
高野 真実、池澤 恵美子
プロデューサー
櫻井 祐子
主催
劇団ヒラガナ( )
共催
株式会社キルト
協力
HYP39Div. 、JDC・日本洞窟クラブ